トゥルース探偵事務所
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こんにちは。トゥルース探偵事務所、調査アシスタントの高橋です。
今回は、少し情けない話をさせていただきます。調査現場での忘れ物事件です。
仙台市内で行った浮気調査で、私は先輩調査員二人と一緒に張り込みをしていました。
対象者の動向を見守り、必要なポイントを記録していく。
調査そのものは滞りなく進み、現場から離脱したときも、特に問題があったようには思いませんでした。
事務所に戻ってしばらくして、先輩からの連絡。
「高橋、これ……現場に置いてきたんじゃないか?」
その一言で、一気に心臓が跳ねました。
送られてきた写真には、先ほどまでの張り込み場所にぽつんと置かれた黒い袋。
私のものでした。
中には、愛用しているワイヤレスイヤホンが入っていました。
直接的に情報が漏れるようなものはありませんでしたが、それでも調査中に忘れ物は絶対にダメ。調査に使用するものはもちろんですが、私物だとしても忘れていいものはありません。
幸い、張り込みに使ったその場所は対象者が戻るようなルートではありませんでした。
でも、それはたまたまそうだっただけ。
誰が通るかなんてわからないし、「何これ?」と気になって中を見られたら、その時点で調査の痕跡が残ることになります。
どんなきっかけでバレるかなんて、本当にわからないんです。
今回、先輩の一人が念のために現場周辺をぐるっと確認してくださって、すぐに気づいて回収してくれました。
正直、先輩がいなかったら…そう思うと、冷や汗が止まりません。
調査の成否を分けるのは、張り込みの技術でも、写真の出来でもなく、案外こういった目配りや戻り際のひと手間だったりするのかもしれません。
「今回は運がよかったな」と笑って袋を渡してくれた先輩に、何度も頭を下げました。
それと同時に、自分の甘さが本当に悔しくなりました。
プロの調査というのは、ただ尾行や記録をこなすだけじゃない。
何もなかったかのようにその場を後にする、その完成度の高さが求められる世界だと、今回改めて思い知りました。
この日のことは、一生忘れないと思います。
忘れ物と一緒に、大事な気づきを拾った日でした。
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